Gil Hedley博士のYoutubeレクチャーシリーズ(閲覧無料)日本語字幕付

Bunions: Learn Integral Anatomy with Gil Hedley
Youtubeに直接アクセスし、CCから日本語字幕を選択して下さい。(閲覧注意)
このビデオレクチャーでは実際のご献体の骨の映像が使われていますので、苦手な方は避けて下さい。
このビデオレクチャーでヘドレー先生はAnatomy A to Zプロジェクトの解剖過程で剖出したご献体2体の両足の骨を並べて、外反母趾について説明してくださいます。
中足骨から趾節骨までを、靱帯を残した時点でまずお見せし、次に靱帯を除去したものをお見せします。
私は解剖実習の際に、足根骨をばらばらにしてしまい、二度ともとにもどせなかったことがあります。解剖の際はまず、靱帯を残したまま、どのようにつながっているかを観察してください。最初の映像では中足骨をばらばらにしないように足根骨の楔状骨は残されています。
ご献体「アンナ」とご献体「Z」の骨を隣り合わせに並べると、人間の骨には大きなバリエーションがあることがわかります。プラスチックの人体骨格モデルでは知り得ないバリエーションです。
外反母趾(英語では親指の付け根が飛び出している部分をBunionと呼ぶようです)については皆さんよくご存じで、外反母趾のある足のX線写真もよく見られると思います。実際に骨はどうなっているのでしょうか。
「アンナ」の両方の母趾には外反母趾が見られ、母趾の中足骨と第1基節骨(親指)の角度がくの字状になっていますね。第1中足趾節関節の靱帯が内側では長く、外側では短くなっていることに注目して下さい。「アンナ」の経験に適応して靱帯の長さが変化したのです。関節の軟骨も変形しています。
わたしは、プロジェクトの解剖の最初の3ヶ月助手をしていましたが、ご献体「アンナ」に会って、その日に皆が気づいたのは、第2趾が欠損していることでした。肉眼解剖学の解剖は、病理をうんぬんするものではありませんので、多分…だろう、としか言えませんが、何体も解剖しているといろいろなケースに遭遇します。
おそらく先の細いハイヒールを履いていたために第2趾の下に母趾がもぐる等で痛みが生じたために切除したのでしょう。
靱帯を取り除いた後の映像では、「アンナ」の第1基節骨が外反母趾に適応して変形しており、中足骨と基節骨をまっすぐにならべても、かみあわなくなっていることがわかります。まがったものを伸ばせばいい、という問題ではないのがよくわかります。
靱帯を除去した「アンナ」の骨を並べてみると、先細のハイヒールの形になっているのがよくわかります。私は個人的に先細ハイヒールは現代版纏足だと思っています。足の指の動きが制約されると、全身に影響が及びます。
実際に解剖実習を行うことによる気づきは、座学とは比べものにならない深さがあります。ヘドレー先生のAnatomy A to Zプロジェクトの映像はすべてGilhedley.comでメンバーになることによりアクセスすることができます。日本語字幕はまだついてませんが、非常に価値のある教材となると思います。
