10日間ワークショップは前半の6日間と後半の4日間に分かれています。このワークショップは後半で骨格全体の観察を行うため、関節はすべて温存します。通常は鎖骨を開き、肋骨を両脇で切断し、胸膜や心膜、肺、心臓をin situで観察してから、剖出しますが、今回は肋骨を完全に保ったまま、心肺構造を下方に引き抜くという手法を採りました。

ご献体「フランク」の肋骨は複数箇所で骨折しており、心停止からの蘇生が試みられたことがうかがえました。ご献体ではめずらしいことではありません。肺気腫が見られた上、胸膜が胸郭の内側に癒着していました。
統合解剖学ワークショップでは肺を取り出す前に、気管から空気を送ることにより、呼吸時の肺の働きを観察することがあります。健康な肺はスムーズに膨張し、収縮しますが、病んだ肺は明らかに異常な動きをします。
日本語字幕はついていませんが、ヘドレー先生のYouTubeビデオで肺の動きを見ることができます。埋め込みは禁止されていますので、Youtubeから直接ご覧下さい。ご献体の映像ですので閲覧注意です。
(つづく)
