統合解剖学ワークショップ(2024)に参加しました。(その1)

コロラド州のInstitute for Anatomical Researchで2024年5月6日から実施されているGil Hedley先生の統合解剖学6日間の解剖実習ワークショップに参加しています。

5月のコロラド・スプリングスはまだ緑が少なく、雪が降ることすらあります。昼間は暖かいですが、朝晩は冷え込みます。

今回のワークショップは薬剤による防腐処理を施した(Fixed)2体のご献体を1体につき7人で6日間解剖するものです。昨年2023年には薬剤を使用せずに低温保存したご献体の解剖実習に参加したので、今年はFixedのクラスを選びました。Fixed Cadaverの解剖は組織が薬品により固定されているために、構造をより明確に観察することができます。どちらがよいということではなく、何を観察したいか、どのような体験をしたいかで選んでいます。

1日目の午前中はオリエンテーションで統合解剖学で解剖実習を行うための心構えについて、Hedley先生からお話しがありました。先生の解剖実習の基本は、「ご献体は私たちに学んで欲しいと願うドナーとその家族からの贈り物である」という感謝の気持ちを持つことです。先生はご献体を「ティーチャー」と呼んでいます。

今回の参加者は14名で、Institute for Anatomical Researchの所長のジムとカイロプラクターで地元のマッサージスクールで解剖をも教えているマダブが補助についてくれました。解剖実習の参加者はなぜか女性が多く、今回も14名中13名が女性でした。今回はロンドンからの参加者もいました。Hedley先生のワークショップのリピーターは私を含めて3名、他の先生の解剖実習に参加経験のある人も多かったです。指導者により異なる視点を得るというのも、重要な学びの経験となります。

今回のご献体は2体とも大柄な男性です。1体は鎖骨の下から腹部まで手術痕があり、開胸手術を受けたと思われます。もう1体も腹部に手術痕がありました。膝には恐らく人工関節置換手術の痕と思われるものがありました。ご献体はご高齢の方が多いので、ほとんどの場合、何らかの手術痕が見られます。

1日目はSkin layer(表皮と真皮)の解剖を行いました。

解剖の詳細はHedley先生の統合解剖学Youtubeビデオをごらん下さい。このビデオは20年前のものですが、基本は同じです。

Integral Anatomy, V1 pt1: Skin & Superficial Fascia: Learn Integral Anatomy with Gil Hedley

日本語字幕つきです。

最新の解剖ビデオ(Anatomy from A to Z)はhttps://www.gilhedley.comから月額15ドルで会員登録することにより閲覧することができます。(こちらは英語のみです。)

(つづく)

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